村塾便り R0803


村塾便り R08 3月
学力を伸ばすために一番大切なことのひとつは、「受身の姿勢にならない」ことです。
勉強を始めたばかりの頃は、自分が分からないことを学ぶ段階なので、どうしても「教えてもらう」という姿勢になるのは当然です。
しかし、この状態がずっと続いてしまうと、学習はずっと「受身」のまま進んでしまいます。
すると、いつの間にか「分からないから教えてもらう」のではなく、「最初から教えてもらう」という姿勢に変わってしまいます。
つまり、自分では何も考えずに、ただ説明を待つだけの状態になってしまうのです。
この時、生徒は教えてもらったことで「勉強した気」になり、教える側も「しっかり教えた」ことで満足してしまいがちです。
しかし、実際には生徒の頭の中には内容がほとんど残っていません。
教えられた知識を自分の力にするためには、まずは「自分で考える力」を育てることが必要です。
この力がつけば、自然と受身の姿勢から抜け出すことができ、学力もぐんぐんと伸びていきます。
中学生の自習でよく見かける光景があります。
例えば、10問の問題を解いて4問間違えたとき、その間違えた場所にすぐ赤ペンで正解を書き写して終わらせてしまうやり方です。
ここには大きな「落とし穴」があります。
間違えたところに赤字で答えを書くと、それが「勉強をした印」のように見えてしまうのです。
本人だけでなく、周りの大人にとっても「こんなに赤字があるのだから、一生懸命勉強しているな」という印に見えてしまいます。
その結果、「こんなに勉強しているのに、どうして理解できていないんだろう」という、悲しい勘違いが生まれてしまいます。
間違えた理由を理解せずに、ただ答えを写すだけでは、それはまだ勉強ではありません。
「分からないところがあったから、答えを写しました」という状態を、「しっかり理解して勉強しました」と思い込んでしまうことこそが、学力を止めてしまう「受身の姿勢」の正体なのです。
本当の意味で勉強したと言えるのは、「分からなかったことが、一つでも理解できた時」です。
10問の問題で、4問間違えたのなら、まずは間違えた問題の答えの解説をじっくり読みます。
その後、「自分でもう一度解き直してみて、自力でできるようになった時」に、初めて「勉強した」と言えます。
間違えた問題に赤ペンで丸をつけるのはこの段階になってからでよいのです。
4問の間違いの答えをただ赤ペンで写していくよりも、たとえ1問だけであっても、こうして自力で解き直していく方が、当然ながら学力はついていきます。
しかし、このことを理解していないと、「1問しか直していない人」よりも、「4問全部に赤で答えを書き込んだ人」の方が、たくさん勉強しているように見えてしまいます。
そのため、多くの人が「何も考えずに答えを丸写しする」ことで勉強した気分になり、満足してしまっているのが現状です。
「勉強ができる」と言われる人たちはこの「解き直し」を丁寧に行い、確実に自分で解ける問題を増やしていきます。
そして、次に間違える数を減らしていきます。
一方で、ただ答えを写すことだけを繰り返す人は、いつまでも同じ間違いを繰り返してしまいます。
たとえ、多くの問題を間違えたとしても、「今日は他の間違いが直せなくても、この1問だけは自力で理解しよう」という気持ちで向き合うことが大切です。
その積み重ねが、「自分で考える力」を育て、受身の姿勢を卒業することにつながります。
一つひとつを確実に理解していくこと。
これこそが、遠回りに見えて、実は学力を伸ばすための一番の近道なのです。
3・4月の予定
| 3月20日(金) | 祭日ですが通常通り講習あります |
| 3月20日(金) ~ 4月5日(日) | 春期講習 小学生 中学生 高校生 |
| 4月29日(水) | 祭日ですが通常通り講習あります |
| 5月4日(月) ~ 6日(水) | 5月連休 塾は休みとさせていただきます |


