5月の学習ポイント①・中学3年生

中学3年生の5月の数学の学習は「因数分解」「因数分解の利用」となります。
①因数分解
②因数分解の利用
以上を学習します。
因数分解
因数
単項式や多項式がいくつかの単項式や多項式の積の形で表されるとき、その1つ1つの式をもとの式の因数という。
\(x(x+3)\)を展開すると\(x^{2}+3x\)となる。
これを逆にみると\(x^{2}+3x\)=\(x(x+3)\)となる。
これは \(x^{2}+3x\) を \(x\) と \(x+3\) の積で表している。
このとき \(x\) と\(x+3\) を \(x^{2}+3x\) の因数という。
因数分解
多項式をいくつかの因数の積として表すことを因数分解するという。
共通な因数でくくる因数分解
① \(x^{2}+4x\)
2つの項に共通な因数\(x\)がある
=\(x\)×\(x\)+4×\(x\)
共通因数をかっこの外にくくりだす
残りの式全体をかっこでくくる
=\(x(x+4)\)
②2\(a^{2}b+6abc\)
2つの項に共通な因数2と\(a\)と\(b\)がある
=2×\(a\)×\(a\)×\(b\)+6×\(a×b×c\)
共通因数をかっこの外にくくりだす
残りの式全体をかっこでくくる
=2\(ab\)\((a+3c)\)
よくある間違い
共通因数を全部くくり出していない。
2\(a^{2}b+6abc\)
=\(ab\)\((2a+6c)\)
共通因数の2かっこの中に残っている。
公式による因数分解
乗法公式を逆に使って因数分解することができる。
因数分解の公式
[公式1] \(x^{2}+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)\)
[公式2] \(x^{2}+2ax+a^{2}=(x+a)^{2}\)
[公式3] \(x^{2}-2ax+a^{2}=(x-a)^{2}\)
[公式4] \(x^{2}-a^{2}=(x+a)(x-a)\)
公式による因数分解①
\(x^{2}+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)\)
(1) \(x^{2}\pm8x+15\)
①3つの項の間の後ろの符号が+かーかを見る。
② 後ろの符号が+のとき
前の符号が+ならば
\((x+ )(x+ )\)
前の符号が-ならば
\((x- )(x- )\)と書く。
③ 後ろの符号が+のとき
かけて後ろの数、足して真ん中の数を見つける。
(上記の場合)
かけて15、たして8の2つの数を見つける。
3×5=15、3+5=8
よって2つの数は3と5
④前の符号が+ならば
\((x+3)(x+5)\)
前の符号が-ならば
\((x-3)(x-5)\)
(2) \(x^{2}\pm2x-15\)
①3つの項の間の後ろの符号が+かーかを見る。
② 後ろの符号が-のとき
前の符号が+ならば
\((x+ )(x- )\)
前の符号が-ならば
\((x- )(x+ )\)と書く。
③ 後ろの符号が-のとき
かけて後ろの数、ひいて真ん中の数を見つける。
(上記の場合)
かけて15、ひいて2の2つの数を見つける。
3×5=15、5-3=2
よって2つの数は3と5
④大きい数の方を前のかっこに書く。
前の符号が+ならば
\((x+5)(x-3)\)
前の符号が-ならば
\((x-5)(x+3)\)
(3) \(x^{2}+9x+20\)
①後ろの符号が+で前の符号が+なので
\((x+ )(x+ )\)
②後ろの符号が+なので
かけて20、たして9の2つの数
4×5=20、4+5=9
よって2つの数は4と5
③\((x+ )(x+ )\)に4と5を書く。
\((x+4)(x+5)\)
(4) \(x^{2}-5x+6\)
①後ろの符号が+で前の符号が-なので
\((x- )(x- )\)
②後ろの符号が+なので
かけて6、たして5の2つの数
2×3=6、2+3=5
よって2つの数は2と3
③\((x- )(x- )\)に2と3を書く。
\((x-2)(x-3)\)
(5) \(x^{2}+2x-35\)
①後ろの符号が-で前の符号が+なので
\((x+ )(x- )\)
②後ろの符号が-なので
かけて35、ひいて2の2つの数
7×5=35、7-5=2
よって2つの数は7と5
\((x+ )(x- )\)
大きい数7を前のかっこに書く。
\((x+7)(x- 5)\)
(6) \(x^{2}-5x-14\)
①後ろの符号が-で前の符号が+なので
\((x+ )(x- )\)
②後ろの符号が-なので
かけて35、ひいて2の2つの数
7×5=35、7-5=2
よって2つの数は7と5
\((x+ )(x- )\)
大きい数7を前のかっこに書く。
\((x+7)(x- 5)\)
公式による因数分解②
\(x^{2}+2ax+a^{2}=(x+a)^{2}\)
(1) \(x^{2}+6x+9\)
①先頭と3つめの項が2乗になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
\(x^{2}\) →\(x\) の2乗
9→\(3^{2}\) →3の2乗
③真ん中の項が2×②の2数になれば
2×\(x\)×3=6\(x\)
④ \(x^{2}+2×x×3+3^{2}\)
=\((x+3)^{2}\)
(2) \(9x^{2}+12x+4\)
①先頭と3つめの項が2乗になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
\(9x^{2}\) →\(3x\) の2乗
4→\(2^{2}\) →2の2乗
③真ん中の項が2×②の2数になれば
2×\(3x\)×2=12\(x\)
④ \(9x^{2}+2×3x×2+2^{2}\)
=\((3x+2)^{2}\)
公式による因数分解③
\(x^{2}-2ax+a^{2}=(x-a)^{2}\)
(1) \(x^{2}-8x+16\)
①先頭と3つめの項が2乗になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
\(x^{2}\) →\(x\) の2乗
16→\(4^{2}\) →4の2乗
③真ん中の項が2×②の2数になれば
2×\(x\)×4=8\(x\)
④ \(x^{2}-2×x×4+4^{2}\)
=\((x-4)^{2}\)
(2) \(4x^{2}-20x+25\)
①先頭と3つめの項が2乗になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
4\(x^{2}\) →2\(x\) の2乗
25→\(5^{2}\) →5の2乗
③真ん中の項が2×②の2数になれば
2×2\(x\)×5=20\(x\)
④ \((2x)^{2}-2×2x×5+5^{2}\)
=\((2x-5)^{2}\)
公式による因数分解④
\(x^{2}-a^{2}=(x+a)(x-a)\)
(1) \(x^{2}\)-16
①前項の2乗=後項の2乗の形になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
\(x^{2}\) →\(x\) の2乗
16→\(4^{2}\) →4の2乗
③ =\((x)^{2}-4^{2}\)
=\((x+4)(x- 4)\)
(2) \(4x^{2}\)-9
①前項の2乗=後項の2乗の形になっている場合。
② それぞれ2乗の形にする。
(上記の場合)
\(4x^{2}\) →2\(x\) の2乗
9→\(3^{2}\) →3の2乗
③ =\((2x)^{2}-3^{2}\)
=\((2x+3)(2x- 3)\)


