9月の学習ポイント①・ 中学2年生

中学2年生の9月の数学の学習は単元「1次関数」となります。
「1次関数」
⒈ 1次関数とグラフ
⒉ 直線の式の求め方
⒊ 方程式と1次関数
以上を学習します。
1次関数
⒈ 1次関数とグラフ
(1) 1次関数
1次関数
\(y\) が \(x\) の関数で \(y\) が \(x\) の1次式で表されるとき
\(y\) は \(x\) の1次関数であるという。
1次関数の式は
\(y=ax+b\)
\(a\) は0でない定数、\(b\) は定数
① \(y=2x-5\) ,\(y=-x+1\) は1次関数である。
\(y=\dfrac{6}{x}\), \(y=2x^2\) は1次関数ではない。
※ \(y=3x\), \(y=-2x\)のような比例の関係は
1次関数 \(y=ax+b\) において\(b=0\) になっている特別な場合である。
したがって比例も1次関数である。
② 次の㋐~㋒の \(x\) , \(y\) の関係を式で表し \(y\) が \(x\) の1次関数であるものをすべて選びなさい。
㋐ 底辺が \(x\) cm, 高さ6cmの三角形の面積を\(ycm^2\) とする。
㋑ 8kmの道のりを時速\(x\)kmで進んだ時にかかる時間を\(y\)時間とする。
㋒ たてが3cm, 横が\(x\)cmの長方形の周の長さを\(y\)cmとする。
1次関数であるもの 式が \(y=ax+b\) の形になるものを選ぶ。
㋐ 三角形の面積=\(\dfrac{1}{2}\)×底辺×高さより
\(y=\dfrac{1}{2}×x×6\)
\(y=3x\)
\(y=ax+b\) において
\(a=3\), \(b=0\) なので1次関数である。
㋑ 時間=\(\dfrac{道のり}{速さ}\)より
\(y=\dfrac{8}{x}\)
\(y=ax+b\) の形ではないので
1次関数ではない。
㋒ 周の長さ=2×(たてと横の長さの和)より
\(y=2(3+x)\)
\(y=6+2x\)
\(y=2x+6\)
\(y=ax+b\) において
\(a=2\), \(b=6\) なので1次関数である。
式 ㋐ \(y=3x\) ㋑ \(y=\dfrac{8}{x}\) ㋒ \(y=2x+6\)
1次関数であるもの ㋐, ㋒
(2) 変化の割合
変化の割合
\(x\) の増加量をもとにしたときの \(y\) の増加量の割合を変化の割合という。
1次関数 \(y=ax+b\) の変化の割合は一定で\(x\) の係数 \(a\) に等しい。
変化の割合は次の式で求める。
変化の割合=\(\dfrac{yの増加量}{xの増加量}\)
増加量
〇から△までの増加量
まで-から=△-〇
① \(y=2x-1\) で\(x\) の値が3から7まで増加したときの変化の割合を求めよ。
\(x\) の増加量 3から7まで
7-3=4
\(y\) の増加量
\(x\)=3のとき \(y\)=2×3-1=5
\(x\)=7のとき \(y\)=2×7-1=13
まで-から
13-5=8
\(x\) の増加量=4
\(y\) の増加量=8 より
変化の割合=\(\dfrac{yの増加量}{xの増加量}\)
変化の割合=\(\dfrac{8}{4}\)=2
変化の割合 2
これは \(a\)=2 と同じである。
② \(y=-3x+2\) で\(x\) の値が-2から4まで増加したときの変化の割合を求めよ。
\(x\) の増加量 -2から4まで
4-(-2)=4+2=6
\(y\) の増加量
\(x\)=-2のとき
\(y\)=-3×(-2)+2=6+2=8
\(x\)=4のとき
\(y\)=-3×4+2=-12+2=-10
まで-から
-10-8=-18
\(x\) の増加量=6
\(y\) の増加量=-18 より
変化の割合=\(\dfrac{yの増加量}{xの増加量}\)
変化の割合=\(\dfrac{-18}{6}\)=-3
変化の割合 -3
これは \(a\)=-3と同じである。
1次関数において変化の割合を求める場合は
\(y=ax+b\) の \(a\) が変化の割合である
\(y=4x+2\) の変化の割合は
\(a\)=4なので
変化の割合は 4である。
(3) \(y\)の増加量
\(y\) の増加量=変化の割合×\(x\) の増加量
\(y\) の増加量=\(a\)×\(x\) の増加量
① \(y=3x-2\) について
\(x\) が4増加したときの\(y\) の増加量を求めよ。
\(y\) の増加量=変化の割合×\(x\) の増加量
変化の割合\(a\)=3
\(x\) の増加量=4なので
\(y\) の増加量=3×4=12
答 12
(4) 1次関数のグラフ
\(y=ax\) と\(y=ax+b\) のグラフの関係
1次関数1\(y=ax+b\) のグラフは \(y=ax\) のグラフを\(y\)軸の正の向きに\(b\)だけ平行移動した直線になる。
傾き
1次関数\(y=ax+b\) の傾きは\(a\)によって決まる。
\(a\)をグラフの傾きという。
切片
1次関数\(y=ax+b\) の定数部分\(b\) は
グラフの\(y\)軸と交わる点(0,\(b\) )の \(y\)座標となっている。
この\(b\)をグラフの切片という。
1次関数のグラフ
1次関数\(y=ax+b\) のグラフは
傾きが\(a\), 切片が\(b\) の直線である。
(5) 1次関数のグラフのかき方
\(y=ax+b\) のグラフのかき方
① 切片が\(b\)なので\(y\)軸の点(0, \(b\)) をとる。
② 傾きが\(a\)なので点(0, \(b\)) から右へ1, 上へ\(a\)だけ進んだ点をとる。
③ 求めた2点を通る直線をひく。
① \(y=2x+1\) のグラフをかく。
傾き 2, 切片 1 のグラフをかく
① 点(0, 1) をとる
② 傾き 2 を分数で表す
2=\(\dfrac{2}{1}\)
分母の数だけ右へ
分子の数だけ上へ移動する。
マイナスの場合は下へ移動。
これより右に1, 上に 2 進む。
よって点(0, 1)より右へ 1,
上へ 2 進んだ点(1, 3)をとる。
③ 2点(0, 1) (1, 3)を通る直線をひく。
⒉ 直線の式の求め方
(1) 1点の座標と傾きや切片
⒈ \(y=ax+b\) の\(b\)を求める。
① 点(1,-3)を通り、傾きが2の直線の式を求める。
求める直線の式を\(y=ax+b\) とする。
傾き\(a\)=2より
求める直線は\(y=2x+b\) と表される。
この直線が点(1,-3)を通るので
\(x\)=1, \(y\)=-3 を代入すると
\(-3=2×1+b\)
求める\(b\)が右辺にあるので左辺にする。
※左辺と右辺を入れかえる。
\(2+b=-3\)
\(b=-3-2\)
\(b=-5\)
\(y=2x+b\) に\(b=-5\)を代入する。
求める直線の式は
\(y=2x-5\)
計算の落とし穴(注意点)
\(-3=2×1+b\)
求める\(b\)が右辺にあるときは右辺と左辺を入れかえて左辺に\(b\)がくるようにする。
このとき辺ごと移しかえることに注意する。
\(2+b=-3\)
これをしないと符号の間違いが多くなる。
\(y=ax+b\) の\(b\)を求める。
② \(x\)=-1, \(y\)=7 、変化の割合が-4の1次関数の式を求める。
求める1次関数の式を\(y=ax+b\) とする。
変化の割合\(a\)=-4より
求める式は\(y=-4x+b\) と表される。
この式に
\(x\)=-1, \(y\)=7 を代入すると
\(7=-4×(-1)+b\)
求める\(b\)が右辺にあるので左辺にする。
※左辺と右辺を入れかえる。
\(4+b=7\)
\(b=7-4\)
\(b=3\)
\(y=-4x+b\) に\(b=3\)を代入する。
求める1次関数の式は
\(y=-4x+3\)
⒉ \(y=ax+b\) の\(b\)を求める。
③ 点(4, 1)を通り、切片が5の直線の式を求める。
求める直線の式を\(y=ax+b\) とする。
切片\(b\)=5より
求める直線は\(y=ax+5\) と表される。
この直線が点(4, 1)を通るので
\(x\)=4, \(y\)=1 を代入すると
\(1=a×4+5\)
求める\(b\)が右辺にあるので左辺にする。
※左辺と右辺を入れかえる。
\(4a+5=1\)
\(4a=1-5\)
\(4a=-4\)
\(a=-1\)
\(y=ax+5\) に\(a=-1\)を代入する。
求める直線の式は
\(y=-x+5\)
⒊ 平行な直線の式を求める
平行な直線は傾きが同じになる。
平行な直線は 傾き\(a\)が等しい直線である。
④ 点(1, 6)を通り、\(y=2x+3\) に平行な直線の式を求める。
求める直線の式を\(y=ax+b\) とする。
平行な直線は傾き\(a\)が等しいので求める直線の傾き\(a\)は2となる。
傾き\(a\)=2より
求める直線は\(y=2x+b\) と表される。
この直線が点(1, 6)を通るので
\(x\)=1, \(y\)=6 を代入すると
\(6=2×1+b\)
求める\(b\)が右辺にあるので左辺にする。
※左辺と右辺を入れかえる。
\(2+b=6\)
\(b=6-2\)
\(b=4\)
\(y=2x+b\) に\(b=4\)を代入する。
求める直線の式は
\(y=2x+4\)
(2) 2点の座標
⒋ 2点を通る直線の式を求める。
2点を通る直線の式を求める方法は2通りある。
(解法1)
傾きを求めて1点の座標を代入して求める。
(解法2)
2点の座標を \(y=ax+b\) に代入して連立程式に求める。
(解法2)より
① 2点(1, 3), (3, 7) を通る直線の式を求める。
求める直線の式を\(y=ax+b\) とする。
この式に
\(x\)=1, \(y\)=3 を代入すると
\(3=a×1+b\)
\(3=a+b\) …①
\(x\)=3, \(y\)=7 を代入すると
\(7=a×3+b\)
\(7=3a+b\) …②
①, ②を連立方程式で解く。
通常は①-②を行えばよい。
\(\begin{array}{rr}
& 3=a+b\\\
-)&7=3a+b\ \ \\
\hline
&-4 =-2a\\
&-2a\ =-4\ \\\
&a\ =2\ \
\end{array}\)
\(a\)=2を①に代入する。
\(\begin{eqnarray}
2+b &=& 3\\
b &=& 3-2\\
b &=&1\\
\end{eqnarray}\)
\(\cases{a = 2 \\ b =1}\)
これを\(y=ax+b\) に代入する。
求める直線の式は
\(y=2x+1\)


